日時:平成26年11月30日(日)13:30から


講演会内容

 

演題:1 近日中に5類感染症・全数把握になる予定の耐性菌:CRE (カルバペネム耐性腸内細菌科細菌)を主に5類感染症届出疾患としての耐性菌 VRSA,VRE、MRSA、PRSP、MDRA、MDRA、CRE

講師:獨協医科大学病院・感染制御センター

奥住 捷子 先生

  平成26年9月9日の官報によれば、カルバペネム系抗菌薬耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症が5類感染症で全数把握となった。耐性菌による届出感染症は、これで、VRSA、VRE、MRSA、MDRP、MDRAとCREによる感染症の5疾患となった。院内感染で話題になる薬剤耐性菌であるが、医療施設内だけでなく、畜産、養殖などの分野にも拡大している。

 

 

演題:2 院内でできる塗抹検査法 「グラム染色」について(グラム染色法と、その臨床的意義に関して)

講師:(株)サンリツセルコバ検査センター 

検査技術部 金杉 飛里 先生

  細菌による感染症の迅速診断法として塗抹検査がある。今回は弊社で実施しているグラム染色法による塗抹検査の工程解説と、代表的な検査材料から検出される菌種について 実際の顕微鏡画像を用いながら説明する。

                   

 なお当日は、前回のような症例検討も行いますので、題材のある先生はお持ちください。各病院で、判別が困難だった症例や、現時点で、治療の方向性が見いだせていないもの、ポイントを押さえて、診断にこぎつけたものなど何でも構いません。

臨床を行っている者の常として、すべて明確な診断がつくわけではないでしょう。多くの人でディスカッションすることで、より良い診断になるように検討会を行います。皆様もできるだけ症例を持ちこんでいただきたいと思っています。

 

 

演題:3 小動物臨床における薬剤耐性菌の現状

講師:(株)サンリツセルコバ検査センター 

検査技術部 露木 勇三 先生

 

 メチシリン耐性ブドウ球菌,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌,キノロン耐性大腸菌などについて資料を基にご講演いただきました.


症例検討会

 4題の症例について検討を行いました.